テニス肘・野球肘とは?
テニス肘(外側上顆炎)とは?
テニス肘(外側上顆炎)は、肘の外側に痛みが生じる疾患で、テニスをする人に多く見られることからこの名前がついています。
しかし、実際にはテニスをしていない人でも発症することがあり、特に手や腕を頻繁に使う仕事や家事をしている方に多く見られます。
テニス肘は慢性化しやすいため、早期の対処が重要です。
野球肘(内側上顆炎)とは?
野球肘(内側上顆炎)は、肘の内側に痛みが発生する疾患で、特に野球のピッチャーなど投球動作を繰り返す選手に多く見られます。
投球時に肘へ強い負荷がかかることで、筋肉や腱、靭帯が炎症を起こし、痛みが生じます。
特に成長期の子どもは骨の成長過程にあるため、無理をすると後遺症が残ることもあります。
テニス肘・野球肘の原因
テニス肘の原因
テニス肘は、主に前腕の筋肉の使い過ぎによって発症します。
特に、手首や指を伸ばす動作を繰り返すことで、筋肉が過剰に負荷を受け、肘の外側の腱に炎症が起こります。
具体的な原因としては以下のようなものがあります。
- テニスやゴルフなどのスポーツ
- パソコン作業(タイピングやマウス操作)
- 料理や掃除などの家事
- 重い荷物を持つ仕事
野球肘の原因
野球肘は、特に投球動作の繰り返しによって肘の内側に負担がかかることが主な原因です。以下のような要因が考えられます。
- 野球やソフトボールのピッチング
- 肘に負担のかかるフォームの乱れ
- 十分なウォーミングアップ・クールダウンの不足
- 過度な投球数や連投
鍼灸治療がテニス肘・野球肘に有効な理由
鍼灸治療は、テニス肘や野球肘による痛みや炎症を緩和し、早期回復を促す効果が期待できます。
一般的な治療法では、湿布やストレッチ、痛み止めの薬が使われますが、鍼灸は根本的な改善を目指す治療法として注目されています。
鍼灸治療のメリット
- 痛みの緩和
鍼を打つことで、痛みを伝える神経の働きを調整し、痛みを和らげる効果があります。 - 炎症の抑制
鍼の刺激によって血流が促進され、炎症が軽減されやすくなります。 - 筋肉の緊張緩和
鍼やお灸を使って筋肉の緊張を和らげ、再発を防ぎます。 - 自然治癒力の向上
体のバランスを整え、自己回復力を高めることで、痛みが改善しやすくなります。
鍼灸治療の具体的な施術内容
1. 問診・触診
まず、痛みの部位や程度を確認し、日常生活での負担がかかる動作をチェックします。症状に応じて、適切なツボを選定します。
2. 鍼治療
肘周辺や前腕の筋肉に対して、以下のようなツボを使います。
- 曲池(きょくち): 肘の痛みに効果的
- 合谷(ごうこく): 全身の血流を促す
- 手三里(てさんり): 前腕の筋緊張を和らげる
使い捨ての細い鍼を使用するため、ほとんど痛みを感じることはありません。
3. ストレッチやセルフケアの指導
鍼灸治療と併用して、患者さんに自宅でできるストレッチや生活習慣の改善アドバイスを行います。
テニス肘・野球肘の予防方法
1. 正しいストレッチ
前腕や肘のストレッチを習慣化することで、筋肉の柔軟性を高め、負担を減らします。
2. 負担を減らす動作の工夫
日常生活や仕事で肘に負担がかかる動作を見直し、道具の持ち方や姿勢を改善することが重要です。
3. 適度な休息
無理に使い続けると症状が悪化するため、適度に休息を取り、筋肉の回復を促しましょう。
4. トレーニング
肘周りの筋肉を鍛えることで、負荷を分散させることができます。鍼灸院併設のトレーニングジムを活用するのもおすすめです。
まとめ
テニス肘や野球肘は、スポーツだけでなく日常生活でも発症しやすい症状です。
痛みを放置すると慢性化することがあるため、早めの治療が大切です。
鍼灸治療は、痛みの緩和だけでなく、再発防止にも役立つため、根本的な改善を目指す方におすすめです。
当院では、鍼灸治療に加えて、パーソナルトレーニングも提供しており、肘の痛みを抱える方の回復をサポートしています。
テニス肘や野球肘でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。